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ストリート・オブ・ファイヤーのreifのレビュー・感想・評価

5.0
「君はまだ悪いウィレム・デフォーを知らないな、ベイビー」とおすすめいただいた、タイトルからして頭が悪そうなこちら、え? 最高では? え??

最高でした。タイトルバックが '80s 古臭いロックで「楽しそう!」、そのままラストまで突っ走る。歌って踊るダイアン・レイン(現在はスーパーマン母)、マッチョな身体にディカプリオ顔が付いた主人公(フリーのヤクザ)登場バーン!、全員キメキメの決め台詞だけで進行する。もはやミュージカルである。楽しい! ダイアン・レインが拐われます、無法な…。えらく遠い暴走族の街まで車で遠征、遠いな…。いろいろ呆れる。爆破! 炎上! 本当にやってて血が燃える。主人公が一匹狼のくせにパーティにどんどん人が加わる。これはね、ドラクエですよ。バディとなるマッコイ君がいいぜ、乱暴な乙女ゴコロ。キスシーン爆笑した、だって稲妻が光るんだよ! 本気か!

目的のウィレム・デフォーは暴走族の親玉ということになっていますが、いかんせん可愛い。ごめん、ぜんっぜん悪く見えない。若いしさー、お肌を触りたい質感。変顔ではあるよ、それは認める。魚河岸の兄ちゃんみたいな格好で全力で笑いを取りに来る。タイマンでいきなりハンマーで殴り合い始め、本当にどうしようかと思った。なんてバカなんだ!!

'80s カルチャーは、米国も日本も薄っぺらくて浮ついていて好きじゃないことが多い。しかし、いつの時代も本気でやったものは愛せるのだと知りました。とりあえず、窓は全部割る、これが掟だ
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