n

狼は天使の匂いのnのレビュー・感想・評価

狼は天使の匂い(1972年製作の映画)
1.0
モラトリアム的な「大人になりきれない」ではなく、「何らかの原因によって体だけが大人になってしまった」人たちが身を寄せ合って何とか生きている(ようにしか見えない)チームなので、思いのほか痛々しくて観るのがしんどかった。…というのを別にしても、ロバート・ライアンとレア・マッサリ(24歳差)とかジャン・ルイ・トランティニャンとティサ・ファロー(21歳差)とかいう年齢差のカップルばかりなのは普通にグロテスクだし、心は子供でも女性蔑視の価値観はしっかりインストールされているんですね〜!と随所でげんなりする。感傷的でロマンチックなノワールとしても味付けが甘すぎて全く口に合わなかったし、同じようにかっこつけた話を撮ってもジョニー・トーの映画がちゃんとかっこよくて面白いのはやはり登場人物がみんな大人だからなんだな……という気づきがあった。
n

n