とんちゃん

TATSUMI マンガに革命を起こした男のとんちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
漫画家、辰巳ヨシヒロが世界に放つ「劇画」アニメ
戦後の自身の漫画家としての半生と短編5篇をオムニバス方式で描く

短編
『地獄 HELL』の原爆のおぞましさと人間の欲望のおぞましさの対比
『いとしのモンキー BELOVED MONKEY』人間社会と猿社会の対比
『はいってます OCCUPIED』作者の経験談?
『男一発 JUST A MAN』哀しい男の話
『グッドバイ GOOD-BYE』いや、何これ?無いだろ汗
「エンゼルハート」以来の衝撃か…謎

この作品で彼の漫画を初めて見た。
初見、藤子不二雄Aの「笑うセールスマン」の様な人間の心の闇を描いたブラックでユーモアな作品と思ったけど、
オチなどが殆ど無く、ただ闇から始まり闇で終わる。
柔らかいタッチの割には暗い
観ていると変な汗が出て来る…
また後からジワジワと…

ただ淡々と観ていくと辰巳氏の半生記の合間に短編が入り、しかも登場するキャラが似ているのでややこしくなる。
特に漫画家が登場する短編が辰巳氏本人と思って、彼は痴漢と間違われて捕まったと思った程、笑。

半生記で兄と仲が悪そうに見えるけど、兄も漫画家なり、一緒に「劇画工房」なるを立ち上げたり、また辰巳ヨシヒロ著作の出版に携わったりしていた模様。
その辺りの話を「劇画漂流」にて描いてるのかな。
気になるなあ