レレレのお姉さん

ティファニーで朝食をのレレレのお姉さんのレビュー・感想・評価

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
3.5
昔からなんとなく聴いてきたけど出自が不明だった曲、ほぼ往年のヒット作のBGMだ。
ムーン・リバーもそれだった。
覚えやすくてロマンチックで優しくて、
いい曲だな〜。
オードリーヘップバーンの低めの落ち着いた声によく合う。
ギターが弾けたら、ラフな格好で窓辺に腰掛けて真似してみたいものよ…。

服がかわいいのは知っていたけど、耳栓までかわいくてびっくりしたよね。
寝てるけどピアスしてるのかと思ったよ。

コメディパートを担う、小うるさい間抜けな日本人ユニオシは、イエローフェイス(白人がメイクを施して東洋人を演じる)、ホワイトウォッシュの代表的な悪例だった…。
当時は悪意なくコメディ手法の一種として撮られたものかもしれないけど、私たちが見ていて気持ちのいいものではないよね。
戦時中のプロパガンダが国民の意識に植え付けたステレオタイプがそうさせたのかもしれないけど。
それを思うと、監督が悪いとか、アメリカの国民性がどうとかじゃなくて、これが生まれた時代背景を思ってやるせなくなるね。
その頃から変わったこと、変わってないことについて常に意識的でありたい。

オードリーヘップバーンがティファニー150周年の本に添えたはしがきのチャーミングな文章にやられた。
「朝食に招いていただいた」
「あの時のクロワッサンの味は忘れられない🥐」

死んだら墓石に掘りたい言葉もあった。
「美は永遠の喜び」