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自転車泥棒のKSatのレビュー・感想・評価

自転車泥棒(1948年製作の映画)
4.1
言わずと知れた、デ・シーカによるネオレアリスモの名画。

ひたすら自転車探すだけの噺だが、とにかく悲惨すぎて悲惨すぎて、もはや笑えてしまう。あのテーマ曲とかもう、バッハの「トッカータとフーガ」並に悲劇的(要するに、笑える)。

レストランでカルツォーネを喰うシーンが山場。
「禁じられた遊び」も、この映画もそうだけど、個人が人混みに溶け込む、「彼(彼女)は、そんな悲惨な一人に過ぎないのだった」的なカットが巧い。
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