Rena

自転車泥棒のRenaのレビュー・感想・評価

自転車泥棒(1948年製作の映画)
3.1
私は不器用なので断然後者ですが、悪運が強く、世の中をうまくすり抜けられる人とそうではない人っていますよね。

舞台は戦後のイタリア。
モノクロですが、貧困にあえぐ様子が一目瞭然。
当時のありのままの情景を見ているかのようで、ショックが大きかったです。

自転車を盗む側とそれを探す側。
どちらも生きていくために必死。
レストランのシーンは貧富の差が明らかで、観ていて辛かったです。
なにかしら不満はあるにせよ、なんとか生活できている今の自分は、いろいろなことに感謝しなければならないですよね。

監督の手腕もあると思うのですが、父親役や子役の子が素人とは思えないほど素晴らしかったです。
終盤は本当にドキドキした。
迷いや後悔している様子がひしひしと伝わってきて、終始心が落ち着かなかったです。

"生きていればなんとかなる"
ありきたりかもしれませんが、やはりいい言葉ですね。
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