これこそ後世に残すべき戦争映画。
戦後8年で、原爆の被災者本人がキャストとして出演していることもあり、被曝時における市民の生々しさから被曝後における後遺症が残すいたたまれなさ、それぞれの立場の人の生活へのリアリティが凄く表現されていて、これでもかというくらいに伝わってくる。
事実を忠実に再現するからこそ伝わってくるものがあるし、それにしか出せない意義性が生まれる。
現代では決して作ることができないであろう。
これを鑑賞してもなお、戦争という道が選択肢に入ることがあろうか、いやあり得ないだろう。
人と人は損得関係なく仲良く繋がれるのに、国家間の損得勘定を鑑みた争いに国民を巻き込まないで欲しい。巻き込まれたくない。
戦争をするなら決めた人たちだけで勝手にやり合ってくれ。
本当に何も関係のない人たちがこんなことになるのは見ていてきつすぎた。