ひろしまの作品情報・感想・評価

「ひろしま」に投稿された感想・評価

凄まじい定型描写にのけぞりました。PCLから叩き上げの関川監督、助監督には熊井啓さんも。
膨大な数のエキストラさんの協力を得ながら、あそこまで紋切型の表現で突っ走るとは清々しくさえ感じます。
S

Sの感想・評価

5.0
小さい頃から平和教育を受けてきたのに、作品が抑圧されていたためか見る機会がなかった。

原爆が落とされてから被爆された方々がどうやって亡くなっていったのか、かろうじて生き残った人たちがどのように過ごしたのか。
この映画は憎悪を増すために作られたんじゃない。

人間は同じことをまた繰り返すんじゃないか、、映画の最後で青年が危惧していたことが今もまだ払拭されないのが情けなく悲しい。
誤ちは繰り返しませんからと、亡くなられた方々に自信を持って言えるように早くならなければ。
蘇芳

蘇芳の感想・評価

3.4
淡々と何があったかを再現する方が思想よりも優先される
エキストラが体験者なので歩き方等の再現性が半端無い
この映画こそ戦争映画として学校で見せるべきだよなぁ~と
原爆ドームや平和記念公園等にアメリカ兵とパンパンが観光してる光景とか日本人の観光客の態度とか温度差に思想をあまり絡めないのがいい
Marrison

Marrisonの感想・評価

2.6
悲惨さをストレートに丸ごと優等生的にトルストイ的?に描きたかったんであろう日教組と、脚色力による映画的充実と思想的昇華(単純主張からの)をドストエフスキー的にドロドロドロドロめざしたのかもしれない新藤兼人さんが、袂を分かって同じ原作からそれぞれ被爆映画作った。そんな経緯を知ればこそ、新藤版───乙羽信子さんが周囲の反対を押し切ってスター人生なげうって主演した名作中の名作『原爆の子』(1952年)と比較せずにはいられない。
結論は、この日教組版『ひろしま』の負け。

もちろん、歴史記録フィルムとしての意義は大。途中で飽きさせちゃうほどに、被爆前・被爆直後・数年後を律儀に、とにかく律儀に描写しつづけてる。
顔面偏差値が普通に低い当時の一般人(広島市民ら。ケロイド等はどの程度まで本物だったんだろ……)中にぽつぽつぽつと一流俳優をちりばめてるんだが、主役は定められず、主軸ストーリーもない。
“群像劇”の三歩ぐらい手前の“群像”しか映ってなくてもまあいいけど、そのわりには、たいていの場面に“キャメラ前で言い動いてます”感(=演劇意識)が滲んじゃってる。プロも素人も。だから演出が悪い、とか責める気はしないけど。
やっぱりまずは脚本でしょう。。
元先生が教え子たちを訪ね歩く、というわかりやすい軸を乙羽さんが客観的ナビゲーターとしてもシッカリ担ってた『原爆の子』の方は、ドラマ終盤のお涙ちょうだい臭がちょっぴり強すぎだったとはいえ、最ラストの「上空の爆音立てるアメリカ軍の飛行機を不安そうに見上げ、ものすごくムッとする乙羽さん」が「原爆を落とした主体たちへの、無言の抗議」を精一杯“叫んでて”、、、、あの慄然とさせるほどの秀作性・統合性・普遍性と比べ、誰が誰に落としたのかがこっちは後半どんどん曖昧になっていって「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」の自虐史観的なノンビリな一言でまとめちゃう上に(それが悪いとはいわないが)、劇映画としてこっちはめちゃくちゃ弱い。期待された月丘夢路さんはただ目をプァッチリ見開いてよろよろ歩くだけの人で、岡田英次さんら男優たちもイケメン度がやや浮いてた。(全員の頑張りは頑張りとして伝わってきた。でも、当然の義務。)
オープニングロールで彼らプロ俳優よりもエキストラたちを先に“主役らとして”表示したのはよかった。問題の本質がそこにこそある?
カラン

カランの感想・評価

4.5
低姿勢、これは通常、控えめで相手を敬う態度のことを言う。この映画では、信じがたいほどに、物理的な意味で、低姿勢である。ピカっと光って以降のことである。

先生と生徒たち。ある意味で牧歌的な風景のなか、唐突に、観客は無論その瞬間が来るのを待ち構えていたわけだが、ピカっと光る。

お母ちゃん、お母ちゃん、お母ちゃん

ぎゃあ ぎゃあ ぎゃあ

地獄だ 地獄だ

この映画が公開される8年前、つまり1945年8月某日の状況を忠実に再現することを意図したという映像は、黒澤明監督の『夢』の中の、核に汚染された世界のエピソードである「鬼哭」の地獄谷さながらである。誰も直立歩行などしていない。低いところを、世界の最低部にある地獄の谷底をもそもそ屈んで徘徊する可哀想な鬼のようだ。その中で、「気落ちせず、鬼畜米英を倒すべく、献身せよ、奮闘せよ!」という上ずった声も出てくるが、広島は完全に消沈し、苦悶の呻き声と誰かを呼ぶ声だけがうっとうしいくらいに耳をつく。


この映画は広島市民を中心に八万人を超えるエキストラを使って、制作された。月丘夢路さんはノーギャラらしい。その月丘さんの後日談によると、彼女は某航空会社のパーティに来賓として招かれていたが、一方的に、先方からキャンセルされたらしい。某映画会社は配給を務めることになっていたが、「反米色が強い」箇所の修正を要求して、折り合わずに結局、配給を降りた。日本の最高学府だとかいうT大も、上映会の許可を取り消した。

そのT大だのの医師たちは、被爆者たちの検査、治療ではなく検査!に忙しかった。バイオハザードでミラジョボビッチに感染したTウイルスを調べるアンブレラ社の研究チームを思い出して欲しい。あんな調子で日本人医療チームが日本人被災者の治療と見せかけて、原爆症の詳細を調べあげて機密扱いでアメリカに情報提供を、国家ぐるみで、繰り返していたのだ。医師の中には心ある人もいて、だいぶ胸を痛めた人もいたそうだ。そういう悲しき社会の中で、結果的に、この映画は抑圧されることになった。

原子爆弾が人々に強要した「低姿勢」を克明に描写したのが、『ひろしま』という映画だ。しかし日本社会が歴史的に抱え込んでしまった、卑屈な、あまりに卑屈な、「低姿勢」によって、この映画は冷遇された。おそらくこの映画の制作陣も思ったことだろう、これからの日本よ、用心することだ、と。この種の卑屈さは、この種のコンプレックスは、人目につかない凡庸さで、強迫的にそのはけ口を求めるはずだ。映画の中でもその萌芽が指摘されていた。
yuma

yumaの感想・評価

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地獄絵図。


核兵器の恐ろしさよく知ってる日本人こそ、核撤廃に向けて国際社会を引っ張るべきなのに、核の傘に入って、多くの基地を押し付けて、原爆や戦争で犠牲になった人たちは無駄死にしたの?って、今年のノーベル平和賞のスピーチ思い出した。

〝nuclear weapons cannot coexist 〟









そして卒論やってたら、日本人ってなに?ってなってくる、、、そして日本ってどんな国だっけーーーー

時代劇、娯楽映画、国策映画、GHQによる民主化、反戦、そして今はなんだろう??
おQ

おQの感想・評価

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整備される前の原爆ドーム周辺の映像がみれてびっくりしました。
このところ広島原爆のドキュメンタリーを何本も観て、たくさんの証言をきいていたから、一見やりすぎのようにも思える被曝描写が、じつに現実に忠実で、限りなくリアルであるかがわかる。まだ傷も癒えない戦後のすぐの時代に、広島に真摯に力強く向き合ったということがまず素晴らしい。そしてもうこの頃には、人々がこのことから目を背けようとしていた事実が、とても切ない。

このレビューはネタバレを含みます

ピカひろしまの事実



ベルリン映画祭長編映画賞
1953年、音楽伊福。
脚本八木保太朗。助監督熊井啓ほか。
監督関川秀雄。



2017年、本作を見るのが裏目標だった。以前気安く何気なく「戦争映画」みてみようと借りたが、挫折した。もう魂がはいりまくっていて、とても関連のない、準備してないときに本作みれないと思っていた。

終戦記念迫る2017年8月
お盆ちかづく
このあつらっこい日々に
心の準備と
見るぞ!という意を決して
DVD鑑賞しました。



いやあ、これ全日本人みるべきだよ!と心底思った。
アランレネの「夜と霧」のような感じ。

久々にみるのがつらくて時々停止ボタンを押して
休憩しながら、
ためいきつきながら、
鑑賞をしおえた。

2017年自宅鑑賞ベストであり、これはまいってしまったのだ。心底、疲弊した。画面から伝わる阿鼻叫喚に

ただ

ただ

やめてあげて
もうみたくない

リアルなひろしまの事実に
目を覆いたくなる。

調べたら関川秀雄監督が、わが新潟佐渡の佐和田出身という事に強烈な尊敬を感じた。

1953年、戦後8年で
ひろしまの現状をリアルに感じさせてくれる映画になっている。

あんまりすごくて
上映中止になったりしたらしい。

岡田英二が学校で戦争の意義を唱え、生徒は戦争にかんする書物を廻し読みしている。

街では
ひろしまの戦火に被災に市民がみな団結して復興している。
バケツリレーで瓦礫処理をし、ひもでひっぱりボロボロの家をなぎたおす。

そこに

ピカっ!とひかるのだ!

そこから焼け野原のひろしまがひろがる。

漫画や読みつたわるものとは、到底想像をぜっする世界がそこにある。

本作の悲痛な地獄のような描写がリアルにつたわる。

ケロイドの月岡夢路さんがもたれかかり川に飛び込むふらふらになりながら。月岡さんのインタビューがあり、俳優の専属契約をお願いを重ねて故郷ひろしまの本作に出たかったそうです。

本作の山田五十鈴の恐ろしいほどの顔面と末路を見て、私は言葉を失った。
子供じゃない身のしらない女性を抱き、ぬくもりあい、うなだれて倒れる無残な死。

井戸に頭からつっこみまくる人間たちの束

さながらゾンビのように見える自分を恥じる

ケロイドになりとぼとぼ歩き
病院の描写の地獄のようなリアルさは、一生私はわすれないだろう。

やかましい
うめきごえ
人捜し
よこたわり
自分の傷と時間にころされてるようなひとひと、ひと

いやあ何度も停止ボタンを押しため息をついた。

こんなパワフルかつ見るに堪えないトラウマになる映像体験はひさびさだ。必見というか、凄まじかったです。きっとこんなだったんでしょうね。

なぜこれをみせないんだろう。学校でみせれば一発でひろしまがわかる。

ラストは、戦火にむかいそうな工場と

なぜかチャップリンの「殺人狂時代」の引用があった。

ひろしまのたちあがる人々

頭蓋骨をほりだす子供
ケロイドを隠す、見せる人々

いや、これが事実なんですよね。ほんと。ほ、ん、と。


ふーーー。すごい本作。

広島市民8万人のエキストラで、日教組が製作とのことだが、恐ろしいリアルさだ。

米国の○○たれ!って普通に思った。

今の政にも腹たった。全員みろよ政治家!

自分の戦争私感にも新たなになった、頭がひさびさ殴られた。

こんなに凄い映画があったんですね。

熊井啓監督が助監督だったのもびっくり。

「きけわだつみの声」同様なラストのようだったが、

ひろしまの原爆ドームにいちど行ってみたい。
お祈りしてみたいと思った。

今日
生きてることを感謝し
私も
がんばろうって心底おもった。





さて
ピカひろしまの事実

ぜひ!

No more ひろしま
Increase the peace.

追伸
新藤監督の「原爆の子」「第五福竜丸」が次の目標です。

本日ブログ投稿
えりこ

えりこの感想・評価

3.8
久しぶりにWOWOWオンデマンドで何か観てみよう、と探していたら見つけた作品です。
戦後8年の年に製作された、広島の原爆投下とその後の人々の苦しみを描いています。
実際に広島でロケをし、被爆者も多数出演しているとのことで物凄くリアルで、見ていて苦しくなるシーンも多数でした。けれど目を背けてはいけない史実なのでしっかり観ました。この映画は色々検閲の絡みであまり大々的に公開されなかったそうですが、後世に残して欲しい作品だと思いました。
原爆投下、終戦のあったこの8月という月に、ギリギリ観られて良かったと思います。
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