三人目の子供を死産し、ふさぎこんでいる時に養子としてエスターという少女を家族に迎え入れる。無邪気な少女が時々見せる薄気味悪い表情。エスターの本性が少しずつ見えてくる。
ハトのシーンで怖さを覚え、滑り台のシーンでゾッとした。内に秘めた怖さが徐々に表面化していく。
子供には本性を見せて、オカンを悪者にして、オトンを見方につける狡猾な女で、オトンには可哀想な子供、無邪気な子供を装う。
エスターの本性を知っている二人の子供、不気味に思うオカン、エスターを守ろうとするオトン。
オカンは必死に旦那に訴えるが、妻の言うことを信じない。そんなオトンがもどかしく、早く気付け!おい!とイライラした。
エスターの隠された秘密が終盤で明らかになり驚愕。かなりビックリ。その秘密が分かった途端、本当にそう見えるから凄い。
ホラーとサスペンスの二つの要素があり、面白かったんだけど、一つだけ残念なことがあった。ラストシーンのオトンである。ずっともどかしい気持ちだったから、妻に
「ごめんな。お前の言っていたことが正しかった。信じてあげなくてごめんな」
と言ってほしかった。