ひでやん

マスカレード・ナイトのひでやんのレビュー・感想・評価

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)
3.5
前作と同じ「ホテル・コルテシア東京」が舞台となり、大晦日のカウントダウン・パーティーに現れる殺人犯を捕まえるため、潜入捜査官とホテルマンが再びタッグを組む。

「あ、さんまだ」
「イヤン!めっかっちゃった」

前作はどこにいるのか隅々まで探したが、今作は探さなくても目に飛び込んでくるので思わず笑った。素敵な登場ありがとう。

「パーティー参加者500名、全員仮装、全員容疑者」という前代未聞の捜査劇に興味が湧いたが、実際は豪華キャスト陣の中から容疑者が絞られるので、他の四百数十人は単なるエキストラなんだよね。とはいえノーマークの人物が犯人だったら、それはそれで「誰?」ってなるが…。

次々と現れるパーティー招待客は誰もが怪しく、正体不明。その中から手がかりを探す時間が前半に当てられているので、謎は深まるが緊迫感はあまりない。

宿泊客に最高の時間を提供するホテルマンと、その客を全員疑う捜査官。真逆の立場で相容れない2人がぶつかり合いながらも協力する面白味は前作と変わらず、異色バディの奮闘は今作も楽しめた。

シャイな言い訳仮面で隠して、踊る踊る大晦日の一夜。誰が犯人か全然分からないや。やーやややーやーやティア!死へのカウントダウンが始まるが、伏線に気付いてしまったのでハラハラできなかったのが残念。

密告したのは誰か?なぜ犯人はホテルにやって来るのか?その謎が明かされた時、なるほどと納得。そして犯人は最後まで分からなかったので、正体に驚いた。犯人を消去法で消させる東野圭吾は流石だね。
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