映画鑑賞のおさる

ダイ・ハード4.0の映画鑑賞のおさるのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード4.0(2007年製作の映画)
3.3
ダイ・ハード3から、少し時間をおいて製作されたシリーズ第四段。テクノロジーを駆使してアメリカ国家にサイバーテロを仕掛けるテロリスト集団を相手に、おなじみジョン・マクレーン刑事が立ち向かう。

本作のジョンの死なない加減は、シリーズトップレベルと言っていい。戦闘機からミサイルを打ち込まれたり、爆発する発電施設で生き残ったりと、いつにも増したダイ・ハードっぷりだった。ただ、時代が進んで映像技術も進んだぶん、逆にアクションシーンの生々しい迫力が少なくなっているように感じられ、その部分は少しマイナスポイントだったかなと思う。

テロリストはこれまでのシリーズとは一味違い、サイバーテロで国家転覆を目論むやつらだった。町のカメラを使って一瞬でジョンの居場所を特定したり、何でもかんでもコンピュータを乗っ取ったりするところは、ちょっと現実味がなくてやり過ぎ感があった。また、途中からジョンを始末することに躍起になりすぎて目的を見失っていたのも残念だった。とはいえ、シリーズ4作目にして新時代のテロとジョンを戦わせたのはよかったと思う。

登場人物でいえば、ジョンの娘のルーシーがいい味を出していた。この父親にして、この娘ありといった感じで、ジョンからDNAを受け継いでいる感じがよく伝わってきた。相棒役の若い兄ちゃんは前作のゼウスと比べると、魅力が薄かったように思う。

全体的には、ダイ・ハードという人気シリーズではあるものの、アクション映画としては可もなく不可もなくといった感じの作品だった。