第一次世界大戦中、ドイツとの戦闘の中で過酷な任務に就くことになったイギリス軍兵士のお話。
話の内容もさることながら、とにかく長回しの技術がすごい。約２時間ある映画で、戦闘シーンやいろんな人間ドラマもありながら、ほぼワンカットかツーカットくらいで撮っている。
長回しの映画は、観ていると(酔って)気分が悪くなるのであまり好きではないのだが、この映画ではそういうことがほぼなかった。驚くほどカメラの動きがスムーズで無理がなく、途中まで長回しだと気づかないくらいだった。
ストーリーも長回しとは思えないほどダイナミックに展開する。最初のシーンからほとんど途切れることなく物語が進んでいき、一瞬も目が離せないような緊張感があった。場面も劇的にどんどん変化していくので、観ていて飽きがこない。
戦争ものなので観る人を選ぶかもしれないが、撮影賞や視覚効果賞などのアカデミー賞も受賞しているようで、かなり見ごたえのある作品だった。レビューをみて気になった方にはぜひ観てほしいと思う。
