これは隠れた名作と言わざるを得ない。最初の20～30分は主人公が(言葉が悪いが)クソガキすぎて観る映画を間違ったと思ったが、中盤以降の展開が素晴らしい。
全く現実世界の話なのだが、ある意味ファンタジーに感じるほどの世界観。子どもたちの純粋な友情に清々しい感動を覚える。憎たらしくしていても、子どもは子どもなんだなと感じさせてくれる。
内容的には、大人と子どもが対照的に描かれていて、子どもの良さがより際立っていたのが良かった。はじめからダメだと諦めている大人に対して、いい意味で何も考えずに突き進んでいく子どもたちが眩しく映った。
家政婦役として、ハリポタのマクゴナガル先生でお馴染みのマギー・スミスも出演していた。ちょっと厳しめのイヤな家政婦さんだったが、この人はこういう厳しめの役柄がよく似合うなと思った。
なんとなく観た映画だったが、思わぬ拾い物をしたような気分になる良い映画だった。今回は１人で観たが、いつか家族でも観てみたいなと思う。
