テレビ放送で鑑賞。何回か観ている作品だが、やはり面白い。単なるミステリーとしてだけでなく、石神と湯浅の友情が垣間見れるストーリーなのが良い。
石神は「ぼくに友達はいないよ」というが、石神と湯浅との関係は紛れもない友情によるものだと思う。大学の教授になっても続くその友情が美しく映る。
そして石神の秘めた献身と、それが無に帰していく描写には胸を打たれる。クライマックスでの堤真一の演技は圧巻といっていい。KOH+の主題歌もストーリーにマッチしていて、ラストのもの悲しい雰囲気にぴったりハマっていた。
追記:石神は頭もいいが、登山でもスポーツ万能の湯浅を凌駕する強者ぶり。もうちょっと身なりに気をつけてたら絶対モテるはず(笑)
===以下、前回レビュー(20220911)===
新作公開に向けての予習で再鑑賞。
ドラマのポップな印象とは違う、重みのあるストーリーで、最後まで見ていて飽きなかった。映画の各所に伏線が張られていて、ミステリーとしても楽しめるし、湯浅(ガリレオ)と石神の友情、石神とお隣さんの人間ドラマとしてもみられる。
石神は途中、頭のおかしいストーカーのように描かれるが、実はそれも彼の計算のうちだった、というのが驚き。緻密に計算された計画が、最後の最後で献身をささげた相手によって覆されるというラストも見ものだ。友達の犯行を暴かなければならなかった湯浅教授の葛藤も、うまく描かれていると思う。