相変わらず、底抜けに明るい、別れの物語
ちゃんと1人の女と出会ってさよならまた
まあリリーさんは、2回目ですけど、男はつらいよの、故に、熟成は止まるところを知らない
寅のダメなところがまた増えて、まったくよ
ここの十五、六を走ってきて、ああ、また、幸せになろうと思えば、あと一つの曲がり角で、所謂幸福なものを手に入られたはずだという場面が、何度か出てきて、そして、しっかり、その角を行かなかったり行けなかったり、これが渡世人の辛いところなのか。彼は彼で、毎回しっかり恋をする、のに、どこかで幸せになるのを恐れているのが、寅の弱さが、愛おしくて仕方なくなる、この一筋縄じゃない物語群。やっぱりすごいんだな。そしてまた、その知ってか知らずかの逃避行から、ちゃんと、まんまと、ちゃっかりまた、真剣に恋をするのさ。ね。好きだなあ。
いやでもな、マジガチで、家族で言い合うところのどえらい空気と、全員の何でこうなっちゃうのの悲しさとで、やばすぎて、笑えるあれ。信頼できるからなんだけど、あんな笑いもまた、すごいことだと思うわね。
兵藤が、まじで、今までにないポジションのキャラで、よいかったね。
相合傘です。また、性懲りも無く雨は降りやがる。