Stroszek

理由のStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

理由(2004年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

Amazonプライムで見ようとしたら「もう一回観る」となってたので、「あれ?観たか?記憶にないなあ。Filmarksにも登録した覚えないし」と思いながら観てたら、最後の「さ〜つ〜じ〜ん〜じ〜け〜ん〜が〜む〜す〜ぶ〜き〜ず〜な〜」というエンディング曲を聴いて、「確かに聴いたことある!」となった。ベランダから飛び降りる加瀬亮を観て、そのJホラーの幽霊のように見えるシーンだけ観たことがあるような気がしたが、記憶が曖昧。なんでこんな強烈なエンディングを忘れていたのだろう。

初見のときは物語をよく理解していなかったのだろうが、いま観たら身につまされる話だった。自分が関東で家探しをし、一回目のローンを終え、ライフステージの変化に伴いまた家探しをしようとしているからかもしれない。宮部みゆきの原作も読んでみたい。

時には血のように赤い色味や不穏な紫で表現され、時には短いショットで差し込まれる東京の空が強烈。

タワマンの話だった。今の時代では占有屋なんていうのは法的に追い出す手段がいくらでもありそうだが、舞台となっている1996年にはギリ成立した話なのだろうか。

北千住の民家の中に屹立するタワマン。いまはもう景色はすっかり変わり、タワマンだらけになっていることだろう。エンドロールで予告された時代になっているのを感じた。

Filmarksで初めてポスタービジュアル(DVDのジャケット?)を観たが、そびえるタワマンが猫背の八代祐司(加瀬亮が演じた大量殺人鬼)のように見える。とても工夫が感じられる。
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