マルケス

Ray/レイのマルケスのレビュー・感想・評価

Ray/レイ(2004年製作の映画)
4.0
初めてレイ・チャールズを知ったのはチャリティソング『We are the World』。ソウルフルな声と上半身を揺らしながら歌う姿で一発で覚えた。ソウルの神様。ビハインドシーンはお宝だ。クインシーとの共演も、この映画を観た後だと感慨もひとしお。

1940年代、南部の黒人の多くがそうだったように、レイも貧しさの中で育った。父親の不在、弟の事故死、病気による失明。子ども時代の回想シーンは鮮やかな色彩。逆境に負けないようにレイを甘やかさないママ。ママがレイを抱きしめるシーンで涙が溢れてしまった。

『グリーンブック』にリンクするような差別の時代を当然レイも経験している。ジョージア州で差別に抗議し公演中止。ジョージア州はレイを永久追放…からの「我が心のジョージア」この流れは泣くなあ。。

ジェイミー・フォックスはレイの魂が乗り移ったかのようだった。ジェイミーが弾くピアノ演奏も素晴らしく、アカデミー主演男優賞も納得。レイ・チャールズというミュージシャンを美化し過ぎず描いているのが良い。
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