ずけし67

ミスティック・リバーのずけし67のレビュー・感想・評価

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)
4.4
犯した罪と、罪に対する罰、人が人を裁いて良いのか、人を裁くことができるのは神のみではないのか、劇中の3人各々が犯した罪とは、また罪によって背負ったものとは何だったか、その中に救いはあったのか無かったのか、随所に登場する十字架から本作もまたイーストウッド流のキリスト教の教えに問いかける映画と受け取りました。

もの悲しい友情系サスペンス映画のくくりで済ませてしまうとただの胸クソ悪い映画で終わってしまうんだけど、そこはやっぱりイーストウッド、この投げかけ、問いかけこそまさにイーストウッドって感じ。

決してハッピーな作品ではないけれど、見終わった後に思いを巡らせる時間を課せられたような、なんか宿題もらった気持ちになる(良い意味で)映画でした。
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