監督 : 塚本晋也によるサスペンス・スリラー作品。
「夢を見ながら死んだようだ」という証言と、死者たちが死ぬ間際に「0(ゼロ)」という謎の人物と話したことを示す携帯電話の発信記録から、事件を解く鍵は夢にあると推測。他人の夢の中に入れる能力を持つ「悪夢探偵」の存在を知った刑事 霧島慶子は「悪夢探偵」に協力を求めるが死への無限ループへと…
この作品人間の少悪な部分と本音を浮き彫りにする能力を悪夢探偵の目線から表現せれている。私自身が接客業をしていた際に人間の嫌な部分をイヤというほど見てきたし浴びせられたので、この作品は特に刺さる部分が多くある。
塚本晋也監督の本骨頂全開だ!
冒頭の病院での親族の感じ…嫌な奴ってあんな感じの顔だし…あんな表情するよね…
あ〜… 嫌だ… 嫌だ…
本当に嫌だ………
「0(ゼロ)」を塚本晋也監督自ら演じているが、エセ自殺志願者と自殺を留まった相手を察知し死亡するまで遠距離操作で追い詰める。命を粗末にする輩を許さない変態的サイコパスぷりが全開で「悪夢探偵」の鬱系自閉スペクトラム症気味の主人公とのバランスが良くラストバトルが絶妙。
余談ですが、コミュ障で軽い鬱病の知り合いが棒読みな感じだったので、hitomiの口下手で無気力症な感じの演技は全く気にならなかった。
塚本晋也監督は俳優の人選を良く分かって選んでらっしゃる。だが霧島慶子の勤務中の服装がエロい…あれは物凄く違和感を感じたので刑事に見合う服にして欲しかった。
服の乱れは心の乱れだからね。
精神と言うSNS を通じて心の奥底にアクセスする主人公とは良く考えたものだ。
「悪夢探偵」2006年制作
「インセプション」2010年制作
やはり塚本晋也監督天才だね。
①鑑賞年齢30代
②心に余裕鑑賞なし
③思い出補正なし
④記憶明確