だいすけ

エアベンダーのだいすけのレビュー・感想・評価

エアベンダー(2010年製作の映画)
2.0
これはもうジャケ写から面白くなさそうだなあと思いながらも、シャマランだから観たのだけど、案の定面白くなかった。悪名高いのも納得。主役の小坊主の刺青がスティグマにすら見えてくる。

エレメントの使い手とか拳法とか、アジアチックな設定は嫌いじゃない。けど役者はほとんど西洋人で胡散臭さがすごい。この時点で作り物感があるのだけど、もっと悪いことに、映画を観てても背後に脚本が透けて見える。えらくとんとん拍子な展開とか、単調なセリフ遣いとか、(過剰なスローモーションも相まって)仕組まれたかのように不自然なアクションとか、脚本に書かれている通りに、順番に演技しているんだっていうのがまざまざと感じられてしまう。

しかも三部作のつもりが結局は打ち切りになっちゃったから、事あるごとに自分の身の上話をネチネチ語ってた火の国の王子(デーヴ・パテル)とかほんとただの尺取虫になっちゃったじゃないか。

まあ、子供向けと思えば目を瞑れるし、たぶん撮るべき人が撮ればもっとまともな作品になったと思う。シャマランがちゃんと仕事を選ぶべきだった。シャマラニズムを全く感じられない、シャマランファンでも擁護しかねる映画。
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