だいすけ

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのだいすけのレビュー・感想・評価

3.5
マリオのゲームをプレイしていた世代なら絶対に刺さる。スーパーマリオブラザーズだけでなく、マリオカート、さらには元祖ドンキーコング、スーパードンキーコングなど、シリーズ要素が満載である。もともとマリオが外国人をモチーフにしているとあり、アメリカ映画として製作された出来栄えになんら違和感がない。

マリオとルイージが配管工という事実はつい忘れがちなのだが、二人のバックグラウンドまでさかのぼって描かれていて、ファミコンゲームの無機的な世界観が厚みを伴って立ち上がっている。

この無機的であることと対になる「有機体」たることがこの映画の評価を担保しているように感じる。それは冒頭に述べた異なるゲームソフト間の関連、またキャラクターのバックグラウンド、そして僕ら自身の記憶、これらが有機的に結びつくことで素晴らしい作品に昇華されている。なので、逆にこのうちの「記憶」を持たない人が鑑賞した際の感想は気になるところだ。

自分自身は様々なソフトをプレイしていたものの、熱狂的なファンではないので、ピーチ姫の勝気な性格やクッパのピアノ演奏など、なにかしらのソフトであった設定なのか、オリジナルの設定なのか判断ができないが、キャラクター同士の関係性もうまくハマっていたように思う。
だいすけ

だいすけ