基本的に同じスタッフで前作のテイストを継承している。今回はスリザリンが残した秘密の部屋が開き、ホグワーツ内で謎のマグル襲撃事件が多発。たまたま現場に居合わせたり、蛇語を使えることでハリーに疑いの目がかけられるが、実はヴォルデモートがトム・リドルとしてホグワーツに居たころに残した記憶の仕業であったことがわかる。
今まで最低な人生を送ってきたハリーがやっとホームとして愛するようになったホグワーツで孤立する展開は泣けるし、観客をよりハリーに感情移入させる。
何人か出てきた新キャラのうち、ルシウス・マルフォイはあからさまに悪そうでなかなか良いキャラだと思った。現校長のダンブルドアが自身の出身寮グリフィンドールを贔屓し、スリザリンの生徒は完全に悪者扱いされている…と、ルシウスの視点で見ると、闇の力を借りてでもダンブルドアを引き摺り下ろしたいという気持ちはわからいでもない。
あとセットや小物が実物感があって作品の格調を高めている一方で、CGも1年で少し進化してより見応えのあるものになっている気がする…特にクィディッチは前作より見応えがあった。