ほーりー

ハリー・ポッターと秘密の部屋のほーりーのレビュー・感想・評価

3.5
みんな揃いも揃って「あれ」を間接的に見るなんてそんな偶然あるんだろうか……。

ラスト(?)まであと2本まで来ました。みんなこの頃はまだまだあどけない顔をしとる。

そしてダンブルドアが懐かしいリチャード・ハリス!惜しくも本作が遺作となり、今じゃ引き継いだマイケル・ガンボンの方がダンブルドアのイメージが強くなった。

ただ何というか久しぶりに観ると、リチャード・ハリスのダンブルドアには風格があり、年輪をかさねて出てきた厚みが感じられる。

今回は謎解き要素が強い。

冒頭、ハリー・ポッターの受難を予告するかの如く現れた屋敷しもべ妖精・ドビー。

どうでもいい話だけど、うちの仕事先でドビーに似てる方がいるんだよね~。ドビーにそっくりな人はプーチン大統領だけではないのだ。

ホグワーツに戻ってはならないと忠告するドビーの言葉通り、新学期が始まった途端、学校内で次々と人間が石のように固まってしまう事件が発生する。

姿なき犯人に翻弄されるホグワーツの人々。ハリーたち3人は事件に首を突っ込むにつれ、かつて偉大な魔法使いスリザリンが遺したとされる「秘密の部屋」の存在を知る。

シリーズを逆から観ることによって、やはり見方も変わってくる。

後半やたらと出てくる変身薬のポリジュースはこの作品から登場するのかとか。

当時はあのトム・リドルの日記が後半にも言及されるアイテムになるとは思いもしなかったんだろうなぁ、スタッフ……とか。

後半はヘタレっぷりが目立つルシウス・マルフォイもこの頃はフツーに手強そうな雰囲気だとか。

実際にシリーズの中でも一番の長尺なのだが、それでもちょっと冗長に感じる。

クライマックスで意外な人物が犯人だと明らかになるが、伏線が弱いせいか種明かしされてもフーンという反応になってしまう。

■映画 DATA==========================
監督:クリス・コロンバス
脚本:スティーブ・クローブス
製作:デヴィッド・ハイマン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
撮影:ロジャー・プラット
公開:2002年11月15日(英)/2002年11月23日(日)
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