MariaElena

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団のMariaElenaのレビュー・感想・評価

3.8
大人になってからもう一度ちゃんと全作を観ようの回5作目🪄

イライラするため、数回に分けて落ち着いて鑑賞(アンブリッジだけの問題ではない)。
前作の時点で文句多めに感想を投稿した私にとっては今作の内容は発狂もの😂💥

黒幕のヴォルデモートが一番悪いのは分かった上で、今作で一番余計なことしてくれたのがアンブリッジ含む魔法省と新聞記者。
ヴォルデモート復活の真実を、「怖いから」という理由で信用せず、対策を考えるどころか噂自体を消そうとするような大人たちはリアルの人間社会でもいる。
こいつらがおらんかったら、ハリーや不死鳥の騎士団はもっとヴォルデモートと戦う準備ができてたのにと憤りを感じた。
自分に不都合な真実を認められん大人は、自分だけじゃなく大切な人のことも守れない。アンブリッジも、魔法省の奴らも、最後には「疑い晴れた!(ハリーは嘘つきじゃなかった!)」と、自分たちは悪くないですと言わんばかりの記事を書く新聞記者たちも、全員真っ先にヴォルデモートに殺されたらいいと思った。

最後まで観て思えば、今作のハリーの足を引っ張ったのって、大抵が魔法省か新聞記者やった。
◉ディメンターがマグル界まで来たから防衛魔法で身を守っただけやのに責められる→魔法省のせい
◉ダドリーのダサい格好→誰のせいでもない
◉ペチュニアがティーンの着るようなミニな服を着ている→誰のせいでもない
◉終始ピリピリしたハリー→前作でセドリックを殺したピーター・ペティグリューのせい&1〜4年生で不憫な思いをしすぎたせい
◉ハリーの恋愛をぶちこわした→アンブリッジのせい(本当ならハリーもチョウの話を聞いてやるべきだが、まだ若い男の子なのでそこまで気が回らないのも仕方ない)

ダンブルドア校長が今作でハリーをあからさまに無視する作戦は、思春期のハリーには作戦だと伝わらず、ただただ孤独にさせるだけやと思った。
ロンやハーマイオニーは友だちやから巻き込むわけにはいかないと思うのが普通で、じゃあ強がりなしで100%信頼をおけるのって、ハリーには校長かハグリッドかシリウスぐらいしかおらんやん?
最後に理由があって無視してたと校長本人から説明が入るけど、いやいやあなたぐらい出来た人間ならもっと他にうまい作戦あったやろと思ってしまった(映画として視聴者までをも不安にさせたかったのは分かるが)。

また、ハリーを子ども扱いするか否かで、ロンのママやシリウスの間で意見が分かれるのは分からんでもないんやけど、でも、ヴォルデモートが1作目から確実にハリーを狙ってるのはもう大人たちも分かる話やん?
だから、子ども扱いするもしないも、結局最後に戦わなアカンのはハリー本人やねんから、今分かってることは全てハリーに話すべきかなと思う。じゃないと、結局ハリー自身が情報不足で危険な目に遭いそう。
どうしてもなにもハリーに話したくないなら、ハリーが悪夢も見ないほど安全な状況に今すぐしてくれよ大人たち!って思った。どっちつかずが一番ハリーを危険にさらすねんで。

そして!ダンブルドア軍団が出来たきっかけがハーマイオニーってこと忘れてた!
やっぱり、さすがハーマイオニーやなという感じ。終始ピリピリしたハリーに何かを提案しようものなら喧嘩になる雰囲気があったのに、ハーマイオニーは「あなたが教えるの!」と強く言った。大人で、かつ勇気ある選択。
後半でも、いつまで経ってもハリーが一人で抱え込もうとするから、流石に私もしつこいなと思ってたら、「あなた、いつになったらわかるの?」ってハーマイオニーにハッキリ言われてて笑ってもた😂ハーマイオニーのハッキリした口調好きすぎる、なんか目覚めるよね😂

あったりなかったり部屋を見つけ出そうと、寝なずに見張るフィルチが可愛かった🐱眠くなっちゃうあたりも可愛い💤なんか憎めへんキャラクターよね。味方とか敵とかじゃなくて。

やっぱり私は動物とか生き物系に弱いのか、もしくは大人になって涙脆くなってるのかわからんけど、ハグリッドの半分弟の巨人・グロウプがハーマイオニーにガラクタをプレゼントするシーンで泣きそうになった←
だってさ、ガラクタと思うのは人間の視点やん?グロウプからしたら、チリンチリンって音がなるなんてめっちゃ特別で、自分の宝物の一つやったかもしれんやん?そんな宝物をハーマイオニーにプレゼントしようって思うその心が綺麗すぎて…今また泣きそうになってきた👈

また今回はワンシーンしかなかったけど、スネイプ先生の過去や、今抑圧しているであろう彼の感情に興味がある。
ハリーやシリウスみたいに、(自分に)不当な扱いをするな!と声を上げられる者と、スネイプ先生のようにその場で声を上げられない者がいる。声を上げるには、自分のことがちゃんと大事だと自分で思えていないと難しい。スネイプ先生は、ハリーのお父さんにいじめられたこと自体を自分の恥のように感じていた感じがして(本来ならいじめた側が恥じるべき)、もっと当時の状況を知りたいなと今後の作品に期待(今作以降の記憶がない)。

フレジョがアンブリッジに対してやり返すシーンは、勇気があり且つ誰も傷つかない楽しさがあってさすがやなって嬉しかったと同時に、わざわざフレジョが目立つシーンを作るということは今後どっちかが死ぬとかやめてな?ってめっちゃ怖くなった。映画の見過ぎでこういう視点になるのやめたい😂でも、後で死ぬキャラクターは視聴者の感情が乗ってるキャラじゃないと悲しみの効果がないしなとか思ってまう🤦‍♀️←

敢えてあんまりアンブリッジの愚痴を書いてこなかったけど、なんか後半の彼女、魔法省の人間としてやばいというより、人としてやばい感じなかった?ケンタウロスに攻撃したシーンとかドン引きで声出んかってんけど。
よく、「アンブリッジうざい」とか聞くけど、うざいとかのレベルではなく、正直処刑すべき存在なのでは?と思ったよ。

終盤、ベラトリックス達とダンブルドア軍団が戦う中、不死鳥の騎士団が来てくれた時の安心感がやばくて、「しーんだしんだ♪シリウスブラーック♪」のくだりでその分またガクーンってきて、またその分、校長が来たときの存在感や迫力にびっくりして、なんやかんや私ダンブルドア校長好きやなぁと再確認。
ヴォルデモートと校長が一緒にいるだけでも豪華なシーンやのに、2人ともハリーたちには真似できんような魔法で戦っててサーカスか思た🎪💥
(ダンブルドア校長がよく他作のガンダルフに間違えられてるの疑問やったけど、魔法で戦ってるシーンを見たらなんかわかる気がした😂)

ハリーが自分とヴォルデモートとの違いに気づいたとき、愛と友情を挙げたのがなんかめっちゃ泣けた(またかい)。あれだけ自分一人で抱え込もうとしてたヴォルデモートの問題を、ヴォルデモートが自分の体に入ってるときにいざ思い出すのがロンとハーマイオニーの笑顔ってさ😭(号泣)
友情に泣ける映画って、恋愛映画ほど多くないから、貴重な友情のシーンをありがとうって思った😭

エンディング直前は、ルーナが物を隠されてもスキップで廊下を歩ける強さを教えてもらった😂いじめが響かないって、いじめっ子からしたらまじでつまらんからな。ルーナはほんまの意味でのメン強やと思う👏

結局ヴォルデモートは逃げただけやし、ベラトリックスも逃げただけやし、どうするんやろね次作(なんの記憶もない)。
可哀想なマルフォイのシーンは次作やったかな…今作マルフォイ全然出てこんかったな😂(ピリピリしてんなポッター!って言ってほしかった)


2024年 40本目
MariaElena

MariaElena