ぬーたん

アイデンティティーのぬーたんのレビュー・感想・評価

アイデンティティー(2003年製作の映画)
4.1
2003年作品、ということは15年も前なので今更だけど、ネタバレを一切見ないで鑑賞が必須!
縁がなく初見だったが、予備知識なかったので大いに楽しめた。
舞台は豪雨で孤立化したエリアにあるモーテル。
偶然ここに宿を取ることになった11人の男女が事件に巻き込まれていく。
寂れたモーテルはヒッチコックの『サイコ』を思い出すホラー。
展開はアガサ・クリスティー作品に似て、1人ずつ消えるサスペンス。
いかにもB級的な雰囲気がまた良いんだよね。
あまりお金がかかっていなさそうな舞台といい、出て来る俳優といい(良い意味で!)そのB級の匂いが血生臭い映像に一層不気味さを増している。
監督はジェームズ・マンゴールド。
『3時10分、決断のとき』脚本も書く『LOGAN/ローガン』など。
元警官のエドをジョン・キューザック。
出演作は多いがだいたい脇役だしマイナー作品が多いような。
『ニューオリンズ・トライアル』では主役だった、今作と同年の作品。
ちょっと地味で平凡だが、決して悪人ではないイメージ。
だって、目が小動物のように可愛らしいんよ。
おとなしい雰囲気や顔の感じは浅利陽介。(個人的観測💦)
囚人護送中の警官ロードをレイ・リオッタ。
マフィアとかサイコ的な役とか、この方が登場しただけで何かあるよっと身構えてしまう。
顔の感じは村上弘明(これは似てるでしょ?)
最近、年のせいか鋭さがやや減って来たが、今作ではまだギラギラ健在。
冒頭から出て来る3人家族の父親、ジョージをジョン・マッギンリー。
オドオドした役も顔も北村総一朗。(これは無理があるな)
女優陣はアマンダ・ピート、クレア・デュヴァルと綺麗だがいかにも一癖ある感じ。
そしてマルコムを演じたプルイット・ヴィンスという俳優さん。
目の動きが凄くて大した演技だと感心したら、、眼球振盪を患っていて自然に動くらしい。これまたビックリ。

ネタバレになるので書けないが、それほど驚く展開でもない。
でも、その後がまたあって、最後まで楽しめる。
飽きないし、こうかなどうかなと予想しつつ観るのがまたサスペンス好きには楽しい。
小道具も効いていて、雑な面と相殺してもなかなかの良作だった。
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