エディ

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツらのエディのレビュー・感想・評価

3.8
キャンプ中に猟奇殺人犯と間違えられた冴えない中年男達の騒動を描いたコメディ。スプラッターコメディとでも言うのか?正直、スプラッター系の映画は大嫌いだが、この映画はホラーではなくほとんどコメディなので随所で笑えた。

主人公は幼馴染で親友同士のタッカーとデイル。二人は冴えない独身中年で野暮ったくとてももてる風貌じゃなく、特にデブのデイルは上がり症で女性にちゃんと接することができない。そんな二人が買ったばかりのおんぼろの別荘で過ごそうとドライブにでかけたのだが、彼らが買った別荘のある湖にキャンプに行く大学生の男女集団と道中から一緒になったことで悲劇が起きてしまう。。。

主人公の二人ともとても良い奴なのだが、たまたま持ったグッズや違う意味で言った言動などが猟奇殺人犯として捉えられてしまうのだ。それが不自然でないのは、その湖では昔実際に猟奇殺人があったので、大学生グループはそれをネタにして怖がっていたという設定だからだ。
一方のタッカーとデイルはひたすら良い奴なのに、なぜか大学生たちが一人、また一人と彼らのところに飛び込んできて残虐な死に方をしていくのだ。
何も悪くないカッターとデイルにとっては恐怖以外の何者でもないが、風貌と怪しいグッズや発言から彼らが猟奇殺人犯と信じ込んでしまった大学生側も理解できる。

この映画の良い所は、両者ともそれなりに理解できるストーリー設定なのに、残虐な死を笑いにしてしまうというギャップだろう。

自分はホラー、特にスプラッターは嫌いでほとんど観ないのだが、この映画は不覚にも随所で笑ってしまった。特に、大学生グループとの出会いのシーンと別荘でのチェーンソーのシーンは笑いすぎて涙が出た。

グロいのが苦手な人でも、そこそこ楽しめるんじゃないかな。
エディ

エディ