エディ

ターミネーター:新起動/ジェニシスのエディのレビュー・感想・評価

3.4
ターミネーター』シリーズの5作目だが連続性はない。個人的にも一般的にも、同シリーズは2が最高で、後はゴミという評価だろう。そのゴミを無かったことにして、最高傑作の2の続編みたいな形にしたのがこの作品。なので、新起動なのだろう。

若い頃のジョンコナー好きは、3で出てこないことに失望しただろうが、自分が3以降で許せなかったのは、命を賭けて守ったはずの世界が崩壊したという前提で話が進んだことだ。世界観が壊れてしまったというより、壊してしまったことの腹立たしさが大きかった。

その意味でいうと、今作は歴史が覆っていない微妙な状態での有り様が展開されているので、2の続編としては「3」よりもはるかに相応しい。
また、アーノルド・シュワルツェネッガーを出したのも良かった。古いけれどポンコツじゃないというT800はどう見てもポンコツだし、ロボットのくせにじじいに劣化してるじゃんという突っ込みどころ満載だけど、この映画になくてはならない要素だと思う。

正直、サラコナーが既に歴史を知った状態でジョンコナーに教えて、大人になってからその知識を元に過去に戻るという時の流れが妥当なのかいまいち理解できない(違う平行世界に行くので、時系列が繋がらない気がする)が、スカイネットが暴走する描写もしっかり描かれていたし、ロボット達が支配する構図やそれに立ち向かう人たちの歴史も従来のシリーズより丁寧に描かれていたのでそこそこ楽しめた。
エディ

エディ