すずき

バットマン オリジナル・ムービーのすずきのレビュー・感想・評価

4.0
バットマンとロビンは、悪者達に乗っ取られた商船を救う為、バットコプターで飛び立つ。
だが、バットはしごから降り立とうとした途端、バットマンはサメに襲われる!
バット鮫避けスプレーで何とか撃退したが、何とそのサメが爆発!
鮫→魚→魚が好きなのは猫とペンギン→つまり犯人はキャットウーマンとペンギン!
更に、サメが爆発→B級サメ映画のようなくだらん冗談→ジョーク→ジョーカー!
こんなクソみたいな謎かけを考える奴→リドラー!と冴え渡るバットマンの推理はもちろん大正解、悪党4人が連合を組んでいたのだ!
悪党共は、有名人を拉致してそれをエサにバットマンを誘き寄せる計画を立てる。
だが、その計画には致命的なミスがあった。
それは、拉致する有名人がブルース・ウェインだった事…

暗い闇と一体化し悪党に恐怖を与えるダークナイト。
そんな陰キャof陰キャの暗いイメージのバットマンだが、映画化第1作はなんとコメディ。
ブルース・ウェインは陰気さのカケラもないし、ウェイン邸はメチャクチャ明るい内装だし、つーかゴッサムシティが類を見ない程平和!
公園でピクニックしてる婦人が指差し、「あら、バットコプターだわ」なんて、ここホントにゴッサムか!?
最強のパロディを、よりにもよって公式が最初にやってしまうとは、何ともはや。
しかしツッコミ不在でギャグ連発のコメディセンス、個人的にはかなりツボ!

リドラーの謎解きは劇中いくつかあるんだけど、その全てが上記のノリで、バットマンが察しがいいとかそんなレベル超えてる。
キャットウーマンはドロンジョ的な姉御肌だし、ペンギンのパシリと化してるジョーカー(比較的常識人)なのも笑った。
「どんな命も犠牲に出来ない」と、巨大爆弾を自ら抱えて海へと運ぶバットマンは、「ダークナイト ライジング」を彷彿とさせる感動の名シーン(棒)
そして誰の目にも止まる事なく、密かに闇へと消えるバットマン&ロビンのラストも物悲しい…(棒)
ほぼ全てのネタにウケたけど、あんまり一つ一つ語ってしまうのもネタバレになるのでこの辺で。

あと吹替声優もベテランばかりで良かった!
ブルース・ウェインの声は広川太一郎!う〜ん、イイ声…。
ロビンは井上和彦、声が若い!
キャットウーマンの吉田理保子さんも素敵〜。