すずき

悪魔の沼のすずきのレビュー・感想・評価

悪魔の沼(1976年製作の映画)
3.3
売春宿をクビになったクララは街外れのボロい民宿ホテルに一泊する。
そこは管理人ジャッドが1人で住んでいる。
彼はホテルの側の沼でデカいワニを買っていた。
ジャッドは実は、ホテルの客を殺してはワニの餌にしている狂人だった。
その日のホテルには家族連れや街の不良、クララを探しに来た家族が訪れるのだが…

ド名作「悪魔のいけにえ」を撮ったトビー・フーパー監督の次回作は、「ワニのいけにえ」だった!
映画史に残る傑作を撮った監督だが、その後はパッとしないキャリアだと聞いていたので、本作も期待しないで見たが、案外に面白かった。
確かに、映画としてバランスを欠いているし、テンポもメチャクチャだ。
けれど、トビー・フーパー監督の「頭のおかしい奴」の描写が割と好きなんだ。

特に良かったのは、ホテルを訪れる家族連れの男、ロイ。
前半で出番が終了するワニの餌の1人なんだけど、彼も結構頭の病気入ってる、キャラの濃い男。
ブチギレ演技が笑えるし、ジャッドとの取っ組み合いもキチガイvsキチガイという感じで、多分映画の1番盛り上がるシーン。
顔も濃くて、何処かで見た事のある人だなー、と思ってたら、「ファントム・オブ・パラダイス」の主人公を演じたウィリアム・フィンレイじゃないか!

あと意外な所では、「エルム街の悪夢」のフレディ役の人も、クズ男・バック役で出ているのね。

赤や青の原色のライティングは「サスペリア」?
と思ったけど、「サスペリア」よりこちらの方が早いのね。