すずき

モンティ・パイソン/人生狂騒曲のすずきのレビュー・感想・評価

2.9
人生とは何なのか?
その哲学的な命題を、モンティパイソン流に答えた(?)、ショートコントオムニバス。
誕生から、少年期、青年期、中年期と老人を経て、死までを描いているが、ストーリーは連続していない。

序盤15分はテリー・ギリアムによる短編作品「クリムゾン 老人は荒野をめざす」となっている。
「バンデットQ」「未来世紀ブラジル」を彷彿とさせる、いかにもテリー・ギリアムな映像や演出だった。
Wikipediaによれば、テリー・ギリアムが他メンバーに無断で勝手に膨大な予算を使い込んで作ったらしく、映画の内容にも合致していない為、別の短編作品として最初に持ってきた、との事。
テリー・ギリアム、パイソンズをクビにならなかったのかな?

今作はモンティパイソンらしい馬鹿馬鹿しさと、垣間見えるインテリジェンス&ブラックな皮肉を感じさせるが、全体的にエログロナンセンスに振り切っている。
しかし、それらの直接的なエログロネタがどうにもハマらない。
笑えないエログロネタはちょっとねぇ…。
パイソンズ本人も、本作をあまり気に入ってないらしい。

でもエログロに関係しない部分は、笑えた所もそこかしこにあった。
中でもお気に入りが「帽子を被っている人はあまりいない」の部分。
私も仕事の会議で使いたい台詞!