健一

単騎、千里を走る。の健一のレビュー・感想・評価

単騎、千里を走る。(2005年製作の映画)
3.0
WOWOWで放送していたので録画して深夜に鑑賞。
『生誕90年 高倉健 特集』より。
劇場公開時鑑賞済。
今回15年ぶりの再鑑賞。

健さんを心底崇拝しているチャン・イーモウ監督の長年の夢がついに実現!
健さんを自国に呼び完成させたチャン・イーモウの悲願の作品。
不器用な健さんが言葉も分からぬ異国の地で お願いしまくって、断られまくって四苦八苦!
不器用度superMAXの健さん!
観ているこちらがヒヤヒヤします(笑)。

長い間 絶縁状態だった息子が病に倒れ 余命わずかと知った 高田 は息子がやり残した仕事を代わりに完成させようと単身 中国🇨🇳へ旅立つ。
しかし 想像以上に物事はうまくいかない。
お願いした事は断られ 更にお願いしても 次の困難が待っている。
通訳がポンコツで殆ど言葉も通じない。
苦難の旅が続く中 高田 は父親と一度も会ったことのない ある少年と出会い疎遠の息子に姿を重ねる。
父の想い、子の想い。日本と中国。国は違えど想いは同じ。
父と子の葛藤と絆を描いた日中合作の感動作。

中国が舞台のシーンをチャン・イーモウ、日本が舞台のシーンを健さんと長年タッグを組んで来た降旗康男が監督を務めている。
この体制が裏目に出てしまっていて 作品全体のバランスが非常に悪い。
降旗監督には申し訳ないがチャン・イーモウひとりで日本のシーンも撮ったほうが良かったような気がする。
中国の壮大なロケーション。
小さな村に住む素朴な人々。
日本語が話せる通訳と やや怪しいポンコツ通訳のふたり。
そして 愛らしいヤンヤン少年!
中国編は素晴らしいのに 日本編がショボすぎる。
二人の監督の手腕の差がモロに出てしまい 残念。

ヤンヤン君と健さんが迷子になるシーンがあるのだが、その途中でヤンヤン君が 野糞 をするシーンがある。
小さな子供とはいえ お尻からおもいっきり ニョロニョロと う◯こ💩が出てくるシーン!
もう!勘弁してよ!チャン・イーモウ!(笑)
今回TVで見た時は画面が小さいせいか あまり変に感じなかったが、15年前 大スクリーンでこのシーンを見た時は本当にビックリした。
これ 映論OKなの?
子供とはいえ このシーンは当時キツかった(笑)。

健さん演じる高田の心の声がナレーションとして全編に流れる。
息子の名前は『健一』。
そう。私と同じ名前。
実は私もワケあって 只今 父と絶縁状態。
自分と父の物語を見ているようで 健さんのナレーションが『健一』と呼ぶたびに 変なドキドキが止まらない。


劇場公開時 2006年 2月
王子100人劇場
💺104席
客入り 半分くらい埋まってた。

東京都 北区 王子 にあった2スクリーンの映画館。
いつ行っても9割以上がシニアのお客さん。
2012年 12月。惜しくも閉館。

お食事中だったかた。
大変失礼致しました。😅
健一

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