てつこてつ

ダンサーの純情のてつこてつのレビュー・感想・評価

ダンサーの純情(2005年製作の映画)
3.0
タイトルに偽りなし。中国から偽装結婚で韓国に移住してきた純情な少女が社交ダンス界で輝く姿を追った作品ではある。

が、2005年製作の作品と言うこともあるのか、良くも悪くも古いテイストの王道ラブストーリーで色々とベタ。ストーリーも、登場キャラクターも、使われるBGMも、台詞もベタ尽くし。入国検査員の二人のコメディキャラはクドすぎる程にベタで、ぶっちゃけメインストーリーの邪魔をしてる。

でも、トップダンサーに返り咲こうとする、かつては韓国代表候補までになった主人公を演じるパク・コニョンは、さすがミュージカル出身だけあって、立ち姿が美しいし、ダンスシーンのキレのある動きや、社交ダンスでは特に難しい腰の動きなんかも、少なくとも素人目から見ると、本物のプロに見えて説得力がある。

「箪笥」の子役時代から一皮剥けた感のあるヒロイン役のムン・グニョンのダンスシーンも見事。

小っ恥ずかしい程ベタな作品だけど、視聴者が望む通りのハッピーエンディングで嫌いではない。
てつこてつ

てつこてつ