朝鮮戦争時の米軍野戦病院を舞台に、
配属された3人の軍医がハチャメチャな悪戯と悪ふざけをするコメディ。
新任婦長としてやって来た金髪のホーリハンとバーンズ少佐は、規律にうるさく頭がカチカチ。
軍医たちは規則を無視して自由奔放。
カチカチとフワフワの対照的な構図がいいね。
無線機を設置して情事の声を生放送したり、
ホーリハンがシャワーを浴びている時にテントの幕を全開したり、悪ふざけは下ネタが多い。
ただのコメディとして悪ふざけを観ると、それほど笑いのツボにハマらない。
しかし、野戦病院で治療する軍医の視点で考えると、その悪ふざけは必要と思える。
絶え間なく運び込まれる負傷兵のオペを行い、中には助からず死んでいく兵士もいる。
馬鹿騒ぎしてもオペになると気持ちを切り替えて、やる時はやる軍医たち。
なぜ悪ふざけをするのか?
そうでもしないと精神がもたないからだよ!
次から次へと血だらけの負傷兵にオペしてたら、気が狂いそうになるよ!
なんて場所だ!
こんな所で全員が頭カッチカチで規律守ってたら精神異常だよ!
だからユーモアが必要なんだ!
みんなで馬鹿騒ぎしようぜ!
……て、気持ちじゃないかなと思った。
オペして騒いで、またオペして騒いで、
帰国命令で終われば良かった。
フットボールの場面はいらなかったな。