Kevin

ワン・デイ 23年のラブストーリーのKevinのレビュー・感想・評価

3.8
真面目なエマ(アン・ハサウェイ)と自由奔放なデクスター(ジム・スタージェス)は互いに惹かれ合いながらも親友としての関係を選び、何年も月日が過ぎていた。
その後2人はそれぞれ別の相手と結婚するが、やはり互いのことが忘れられず。
そして互いにある決断をすることに。
しかし2人の間に予期せぬことが起こり...。

初めて出会った7/15からの様々な年の7/15だけを見せるという一風変わった内容。
当たり前だけど、同じ7/15でも色んな7/15があるんですね。
全く同じ日なんて絶対ない。

本作の主演はアン・ハサウェイですがどちらかと言うと、いや確実にジム・スタージェスです。まあどっちも主演みたいなもんですが。
彼が演じるデクスターの成長を味わえるものとなっています。

何かを行動に移すのに遅すぎるなんてことはない。
しかし思い立ったらすぐ行動に移すことも必要。
失ってから気づく身近で大切な存在。
その人を感じられなくなってからわかるその人がくれた小さくて大きなもの。
もしその大切な人の命の時間が目に見えていたら間違いなく早くから伝えたいことを伝えるだろう。
だけど命がいつ終わるかなんて誰にもわからない。
その人との時間が永遠のように感じるかもしれないけど、いつその時が来るかなんてわかりはしない。
そんなこと理解してる、と思うかもしれないけど自分も含め、理解出来てない人が大半だと思う。
そうして伝えたいことは伝えたかったことへと変わり、仮に伝えられていたとしても本当に全部伝わったのかがわからなくなり、後悔となってしまう。
そうなってからでは遅くて。

改めて1日1日を大切に感じたいと思えました。

正直ラブストーリーとしてはあまり好きな内容ではありません。切ないしもどかしいし。
それでも何かに気づかせてくれたし、心に訴えかけてくれました。
ラブストーリーとしてよりもヒューマンドラマとして素敵な作品。
Kevin

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