ももぐり

ソウのももぐりのレビュー・感想・評価

ソウ(2004年製作の映画)
4.9
観賞後にリーワネルが主人公(アダム)を演じていたと知って、あの若さで脚本と主演を担当した事に驚いた。

比較的短い時間の中で、視聴者の思惑を上手くコントロールして話を二転三転させていくのが非常に巧いと感じたし、終盤では恐ろしい速さで伏線を回収してサッと捌けていくので、ラストの"良い気持ち悪さ"を引きずることもなく観賞後感を味わえる。
ある意味、視聴者も逃げた、と取れるか。

凝ったゴア表現やビックリ演出に頼りすぎるような事もなく、基本的に一つの部屋で話を展開させているところが傑作と言われる由縁だろうか。
役者の演技もとても良く、程よく映像が古いのがまた味を出していて良い。