2011年製作のモノクロ&サイレント映画ということで、逆に斬新な心温まる優しいロマンチックラブストーリー。
古き良き映画感を再現しつつ、それでいて白黒なのに新しさや鮮やかさを感じさせる映像には脱帽。
それに、セリフなしでストーリーや心理描写するって、改めてスゴイと思いました。
時代はサイレント映画からトーキー映画に移り変わりつつあったハリウッド。
名作ミュージカル『雨に唄えば』的時代背景ですが、こちらはコメディにはならずw
かつて華々しい栄光を手に入れたスター俳優ジョージの凋落と、それと反比例するように時代の流れにのってスターダムを駆け上った、かつてジョージがアドバイスしてあげた新人女優ペピーの、お互い惹かれ合いつつも、もどかしくすれ違う恋模様が繰り広げられ、ラストまで2人の行方にハラハラドキドキ。
ラストの絶望の衝撃シーンからの、希望。
タップダンスには感動!
時代の中で変遷してきた映画の原点に立ち返り、映画に対してのリスペクトや愛も溢れてくるような作品でした。
それから、なんと言っても愛犬ジャックがお利口だし可愛いしで癒されました。
作品自体がアカデミー作品賞受賞だけど、(モノクロ&サイレント映画での受賞は、第1回アカデミー賞以来83年ぶりの快挙だそうです。それもスゴイ!)ワンちゃんもカンヌのパルム・ドッグ賞に輝いたのも納得の名演でしたw
★1927年ハリウッド。サイレント映画隆盛期の大スターであるジョージは、新作の舞台挨拶で新人女優ペピーと出会う。
その後オーディションを経てペピーは、ジョージからもらったアドバイスをきっかけに、トーキー映画のスターへと駆け上がる。
一方ジョージは、サイレントにこだわり自身の監督・主演作を製作するが、、。