寿都

ゾラの生涯の寿都のレビュー・感想・評価

ゾラの生涯(1937年製作の映画)
4.7
「真実の前進を誰も止めることはできない」

ドレフュス冤罪事件。これも偉大なフランス革命の一つだと思う。だから"J'accuse"は知ってると超かっこいい表現だね。というか知らないといけない。

19世紀の終わりの、自然主義文学やら印象派とやら、文字で読むと難解に捉えてしまうけど、この映画だとものすごく親しみやすい。
一般人にも密接に関わりのあるものだった。現代人にとってはごく当然のものとなった様々な概念が、このころ革新的・異端なものとして文人や芸術家達から、壮絶な苦労の末に産み出されたんだなーと感覚的に理解できた。
そういうものが国家や歴史を動かしたんだから、めちゃくちゃ胸熱な題材の映画です。人間の頭のわるさと叡智が同時に胸に刻み込まれました。
寿都

寿都