ゾラの生涯の作品情報・感想・評価

「ゾラの生涯」に投稿された感想・評価

GaryKing

GaryKingの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

Excellent!!

「これ以上望むことはない」
と言えるほと満たされた生活を楽しんでいたゾラの元にドレフィス夫人が訪れ「力を貸してください」と懇願する。そして...

一度は断ったゾラだったが「真実と正義のために闘ってきた」精神に火がつき炎のように燃え上がる⤴

そして闘いは始まった。
ドレフィスに関する参謀本部によるでっち上げの[恐ろしい真実]を断罪する公開文書を大統領に書き送る。

そんなゾラが「告訴する」という召喚状を受け取ってからが、俄然面白くなった。

まあ裁判とは名ばかりの公平さ欠けた茶番劇。そりゃもう見苦しいほど必死(笑)

ゾラの最終弁論シーンは圧巻。

真実は前進する。
誰にも止められない。
次は正義だ。

ゾラを演じるポール・ムニが、
うっとりするほど魅力的(^-^)v
記念すべき第10回目のアカデミー賞作品賞受賞作ってことなんだけど、フランスが舞台でドレフュス事件が題材ってこともありアカデミー賞受賞作ってイメージがあまり無い。

やはりゾラやドレフュスが英語話してる点とかに違和感を覚えずにはいられないが、この二人を演じた俳優はどちらも存在感が凄まじく立ち居振る舞いも目を見張るもよがあったので彼らの演技だけでも満足できる映画となっていた。(どっちも何故かフランス生まれでなくオーストリア出身ってのが面白いけど)

それにしても実話を基にした映画ってここ最近特に増えたようなイメージだったけれど、第二次大戦前からこういう作品が撮られていたことから察するに実在の人物や出来事ってのは昔から映画として格好の題材だったらしい。
エミール・ゾラはもちろん、セザンヌ、ナナなどの人物、そして時代背景などの前知識なしで観ることはオススメしません。
tych

tychの感想・評価

4.0
貧乏な物書きエミールゾラは、娼婦ナナの人生を小説「ナナ」に仕上げて大ブレイク、文壇の寵児となる。一方、軍隊で冤罪事件「ドレフュス事件」が起きる。彼の妻の訴えにゾラ は、国家権力を相手に立ち上がる。ペンと演説の力で、ドレフュスを自由の身とするのであった。信念の人ゾラを描いてそれは力強い作品。
冤罪のスパイ容疑で捕まった陸軍兵を無罪を勝ち取るため働きかける文筆家のお話

「真実の前進は誰にも止められない」
寿都

寿都の感想・評価

4.7
「真実の前進を誰も止めることはできない」

ドレフュス冤罪事件。これも偉大なフランス革命の一つだと思う。だから"J'accuse"は知ってると超かっこいい表現だね。というか知らないといけない。

19世紀の終わりの、自然主義文学やら印象派とやら、文字で読むと難解に捉えてしまうけど、この映画だとものすごく親しみやすい。
一般人にも密接に関わりのあるものだった。現代人にとってはごく当然のものとなった様々な概念が、このころ革新的・異端なものとして文人や芸術家達から、壮絶な苦労の末に産み出されたんだなーと感覚的に理解できた。
そういうものが国家や歴史を動かしたんだから、めちゃくちゃ胸熱な題材の映画です。人間の頭のわるさと叡智が同時に胸に刻み込まれました。
てぃだ

てぃだの感想・評価

4.0
こ、これは今の日本にこそ必要な映画なんじゃないかと、そんな気がした。「真実は前進し続ける」。「国に貢献する方法は様々である者は剣であるものはペンで戦う」ということで権威と腐敗と文書偽造と、それらに対抗できる武器こそがペンであり言論だけなのかもしれないっていう熱い男の戦い。中盤の裁判の中立性のなさに絶句する
メル

メルの感想・評価

3.9
フランスの文豪エミール・ゾラの半生を描いたアメリカ映画。
なので、フランス人のゾラも友だちのセザンヌも英語を話してます。
そして最初にこれはフィクションであるという但し書き(笑)

前半は、人間を美化せずありのままに描き自然主義文学を確立したゾラが、ベストセラー作家として成功するまで。

後半は軍部内のスパイ事件で冤罪だったと後に証明されたドレフュス事件が中心。

重くなりがちなストーリーを主役のポール・ムニが飄々と演じてユーモラスに写るのが見やすいし、ドレフュス事件については細かく描写されているので分かりやすい。

地位も名誉も投げ打って証言台に立ったゾラだったけれど裁判のやり取りは全く不公平。

若く貧しかった昔は真実を追求するため社会に噛み付いていたゾラなのに、裕福になった彼は社会の不正に目をつぶろうとしていた。

その彼を動かしたのが旧友セザンヌの残した「芸術家は貧しくあるべきだ」という言葉だった様に描いたり、ドレフュスが完全無罪を勝ち取った年にはゾラはこの世を去っているのに、それを見届けた様な作りになっている辺りはフィクションなんだろうなぁと1人で分析してしまった(笑)

ドイツとの戦争に負けたフランス国民の怒りの矛先がユダヤ人に向くとか、敗戦で権力を無くしかけている軍部の必死の隠蔽は見ていると滑稽としか思えないのに、群衆にとってその辺の真実は中々見えないものなんですね。
これは良作でした。本作は19世紀後半のフランスにおける文豪エミール・ゾラ氏の伝記的映画です。 売れっ子作家としてブレイクする前から話が始まりますが、大志を抱いた青年時代から、名声を得た後のゾラ氏の対比が実に興味深いです。
正義感に溢れて、実に力強い人物だったことが伝わります。同時にブルジョワ的な生活を手に入れて、富に溺れていくところも人間的でした。人の半生を描いた作品として、上手く描写してると思いました。
石原慎太郎氏が言ってましたが、「作家なんてものは、不遜なところがあるもんだよ。」
ゾラ氏にしても、地位も名声も確立したのに裁判所の誤審を社会的逆風に負けずに図太く裁判所を批判するところは爽快です。逆境が作家魂を目覚めさせたみたいでしたよ。
古い映画ですが、 対権力及び社会という主張がはっきりしていて非常に面白いです☆
また公的組織にありがちな隠蔽、捏造をする体質を糾弾したのは現代にも通じる問題でテーマ性は抜群です。
本当に骨太で見応えありました。
wyzbar

wyzbarの感想・評価

4.0
□物 語 ★★★★★ ★★★
□配 役 ★★★★★ ★★★
□演 出 ★★★★★ ★★★
・テ ン ポ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆
・喜怒哀楽 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆
・ドキハラ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆
・雰 囲 気 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆
・エンディング ☆☆☆☆☆ ☆☆☆
□映 像 ★★★★★ ★★★
□音 楽 ★★★★★ ★★★
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