メル

さよならをもう一度のメルのレビュー・感想・評価

さよならをもう一度(1961年製作の映画)
3.9
フランソワーズ・サガンの「ブラームスはお好き」の映画化。

離婚歴のあるロジェとポーラは付き合って5年になる。
お互いの自由を認め、結婚には縛られない関係。

ロジェは自分が中年になることに抵抗するように若い娘と遊び回る。
しかし、40歳になるポーラはそんな関係に少しずつ不安に…。
そこに25歳という若いフィリップが現れ「安心できる愛」を求めていたポーラに熱烈アプローチ。

遊び人のロジェにはハマリ役のイヴ・モンタン。
ポーラは当時40代半ばのイングリット・バーグマン。
フィリップは前年に「サイコ」で注目されたアンソニー・パーキンスが繊細でキュートなお坊っちゃまを演じている。

白黒ながら1960年のパリの風景は雰囲気あるし、フィリップの乗る車体の低いトライアンフもおしゃれで、ポーラのスーツやドレスも今見てもセンスの良さが伝わってくる。

何よりも中年男女の心の機微を若干23歳のサガンが書いた事が驚き(゚O゚)
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