広島カップ

白いドレスの女の広島カップのレビュー・感想・評価

白いドレスの女(1981年製作の映画)
3.7
男を焦らしに焦らす女。そんな女を演らせたらドンピシャリの女優がキャサリン・ターナー。
いくら意地悪に焦らしても男が付いて来ないとどうしようもありませんが彼女の場合にはグリコのオマケのように100%男は付いてきます。

マイアミのムシ暑い夏、彼女はタイトル通りいつも白いドレスを着ています。
彼女の劇中の役名はマティ。昔、日本のプロ野球界の助っ人にウォーレン・クロマティ(巨人)という人気選手がいました。
クロマティに対抗しているわけでもないですけど彼女は白マティ。でも本当は黒マティ。
"女はおろしい"という映画の見本です。

本作で光っていたのは黒い女、暑い夜、鈍い男。

屋外の宵闇に吹く風が白いドレスを揺らすと夏の街灯に集まる白い蛾を連想させ、蒸し暑い夜の闇をいっそう深くします。

鈍い男(ウイリアム・ハート)も光っていた。こうした場合、口髭を生やしているとなおのこと鈍く見えてしまうのが不思議です。
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