まりぃくりすてぃ

イースター・パレードのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

イースター・パレード(1948年製作の映画)
4.2
マリ・ミラー「ねえ、クリ、クリ、聞いて」
クリ・ガーランド「あ、マリマリ、ハッピー・イースターの映画観たよぉ♪♪ あれさー、雑誌の表紙に扮するとこ、一人ぐらいまばたきしてクシャミもして監督に殺された女優いたんじゃない? ボーグ? レッドブック? バニティフェア? それともマコールズの人かな♪」
マリ・ミラー「ウイメンズホームコンパニオンの人、まばたきしてたじゃん」
クリ・ガーランド「じゃあ、その人が叱り殺されたんだよ♪」
マリ・ミラー「さすがに殺されちゃぁいねーだろ……」
クリ・ガーランド「ミュージカルって、最高だよねー♪ 特に後半の舞台本番、文句なし♪ 何度も出てきた『君と踊るときだけ』の歌も、ちょっとやっぱり『ホワイト・クリスマス』っぽくてー♪ 『ホワイト・クリスマス』ほどじゃないけど♪」
マリ・ミラー「ねえねえ、ところで、あたし、こないだ動物園行ったよ」
クリ・ガーランド「レッドオレンジの唇が全然下品じゃなかったりして、ナダイン役、お姉さんにしたいぐらい綺麗だったー♪ ちょっと時々唇が道化師っぽかったハンナ役も、浮浪者ダンスんとこ、ハッとさせる個性再発見だったし全体感情移入したー♪」
マリ・ミラー「動物園行ったよ! コアラかわいかったよ!」
クリ・ガーランド「“サラダ・フランソワ” の給仕男、わっけわかんなくて何なのコノ人、って気になった♪ トストス、ミックスミックス、トスミックス♪ 他もいろいろよかったー♪ 高めヒールのパンプスでタップみたいの刻める女性って尊敬だなー♪ まあ、あたしもパンプスで岩波ホールの10Fへの階段上り下りしたことあっけどねー♪ ハット・パレード、ハァッ♡」
マリ・ミラー「コアラは、ふわもこキングだよね。薄汚れモップで作ったクッションみたいに丸まってさー、木にへばりついて動かないんだもん。まーじ、かわいかったー」
クリ・ガーランド「“人は雨の力で恋しやすいんだ” なんて場面もよかったねー♪ 傘とミュージカルって、好マッチングだよね♪ あたしもさ、傘ちゃんと差してるのにオデコとか濡れてくる時があって、帰ってから調べたら、傘のところどころに小穴があいてた♪ その時は、思わず自分に恋しちゃったよ♪」
マリ・ミラー「コアラね、耳のかゆいとこ後ろ足でポリポリ掻く時だけ、のけぞるように首上げてた。かわいかったー」
クリ・ガーランド「目の色~kiss、の感じ、好き♪ “エキゾチックな桃の感じの女として、歩いていけ” と言われてもねー、そうなっちゃうんだ?♪」
マリ・ミラー「ねえってばー………」
クリ・ガーランド「白い花とカスミソウみたいのが乗った帽子も、かぶってみたーい♪ で、コブラがどうしたって?」
マリ・ミラー「もう知らない」

[つたや]