翼

シャッター アイランドの翼のレビュー・感想・評価

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
3.8
しんどかった…
メメント然り、後から観ることで景色が変わる系の映画は大大大好物なんだけど、弊害もあり…。私の脳の処理能力が単線しかないのか、一巡目でタネがわかってから「あの時のアレはあーゆーことだったのか!」と点と点が線になる快感体験と、それをよそに進行する物語を複線で追いかけるのが苦手ゆえ、楽しみながらもちょっと待ってちょっと待ってとなりがち。今作はその気が特に強かった…。二巡目観ないと真の意味で楽しめない、伏線回収ならぬ複線回収が必要な作品。面白いんだけどね!

冒頭は良い意味でよくあるサスペンス風味。推理小説を読む時よろしく、捜査する中で現れるちょっとしたヒントや違和感を覚えておいて、これが解決のヒントになるのかな…なんてワクワクしながら進んでいくも、陰謀論が匂い立ち始めると同時に路線変更!途端にカオスな作風に急ハンドルからの衝撃の事実でドッカーン!!な暴れ馬運転。精神病棟×サスペンスで一定に想像できてしまう筋でも、演出というか巧みなハンドル捌きで楽しませてくれる。
翼