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ピカソ-天才の秘密/ミステリアス・ピカソのroppuのレビュー・感想・評価

4.0
三島由紀夫の『午後の曳航』のとある台詞に「世界は単純な記号と決定で出来上がっている」という、まあ明らかにこの映画とは関係のなさそうなそれがあるのだが、特に前半のライブ的に映されるピカソの一見シンプルな線や、ドットや、色づけがなされていく様子も、限りなくプリミチブで、記号的。決定的なペンの迷いの無さ。

いい加減な画はまるで記憶を紡ぐような描かれ方で、どこまでもコンセプチュアルで、いや、そんなこと言ってたらピカソに笑われそうになるほど、滑稽で自然、自由。

一生見ていられるこれ
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