Moeka

裸のランチのMoekaのレビュー・感想・評価

裸のランチ(1991年製作の映画)
3.9
再見。変態映画なのだが絵画のような映像と茶を基調にした登場人物達のワードローブはお洒落映画となづけてもいいんじゃないかぐらいのセンスの良さ。薬物中毒の主人公がどんどん段階を踏んでいく恐ろしい映画ではあるものの、いちいちでてくる性のメタファーがエロいエロい。クローネンバーグの映画はこう、異形のものを体に取り込んでそれが自分自身になっていく気持ち良さがあり、観終わった後は何とも言えないカタルシスを覚える。ペンは剣より強い。書いたものは時に人を死に至らしめるほどの強さを持つものだと言い切った、原作を見事にアダプトさせた監督万歳。
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