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黄金の10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

黄金(1948年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

1920年代、メキシコで金の採掘に挑んだアメリカ人男性の、エスカレートする欲望からの仲間への疑心暗鬼、裏切り、そして強盗に殺されるまでの顛末。苦労の末に得た砂金が、それを奪ったものの無価値と判断した強盗により砂塵の中に撒き散らされる「水泡に帰す」系クライマックスが圧巻で、殺された主人公と、財は得そこねるも身の丈に合った次ステージに向かう他 2人とのコントラストが沁みる。そこへ至る、レンガを 1個ずつ積み上げるようなストーリーが丁寧。主人公のたかり生活、ただ働きに始まり、列車強盗、仲間割れ、新参者の介入、強盗団との戦闘、先住民からの子供を救った返礼のもてなしなど、冗長一歩前に多くのエピソード群が、それぞれ短くも作り込まれている。ボギーが、俳優キャリア下降中で断れなかったのか?と勘ぐってしまうほど、魅力ない悪役主人公を演じ、私の先入観もあるかもだが、適役ではないと思った。この時期のハリウッドでごく普通と思われるオケ劇伴がだいたいいつも鳴り響いてる
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