mingo

人間みな兄弟のmingoのレビュー・感想・評価

人間みな兄弟(1960年製作の映画)
4.0
「道がある。その道が細くなったところに部落がある。」という冒頭の語りが一生染みつく傑作ドキュメンタリー。結婚差別や就職差別など様々な人々の悩める声を聞くことにより部落差別の実態に迫っていくわけだが、何を語ってもその人になれるわけではなく、死んでも観るべき一本なのは言うまでもない。
血族結婚を繰り返し部落で生まれた白子(アルビノ)の子供が凄く可愛いかった。白子が学校に通うもんじゃないとされていたが、地元の小学校の全面的な協力で入学が実現し周りの子たちとワイワイ活力溢れる姿が脳裏に焼き付いている。また井戸が命綱であったため、水が不足する夏に衛生状態が悪くなることにより引き起こされる眼病トラコーマという病が部落にだけ残っている事実も衝撃的である。そして会社から支給されたスト破り要員の制服を普段着にしている部落の青年は何を思うのか、
mingo

mingo