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バービーのmingoのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
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肯定派の「分からないの?」感とそれっぽい横文字並べてごちゃごちゃうるせえなと思う。つまんないならつまんない、おもろいならおもろいで、良い。面白いよね?分かるよね?を共有しないでほしい。

批判の意見を奥浩哉以外でみかけないんだけど何で?個人的にはこれが今年度ベストて正気か?て見る目を疑う…おわりだろこの映画をベストとか言いはじめたら。5000%邦画版バービーこと『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』通称ぬいしゃべを観た方が良い。そもそもバービー“映画として”シンプルにメリハリが無い上に展開はあれど映像で見せる工夫がない。秀作は『レディバード』で充分じゃないと思ってしまうし、例のミーム問題は抜きにしてエンタメとしてきちんと面白いかどうか、が大事なんだけど面白いかこれ。パロディとか皮肉とか分かるよな、分かるけど面白い?!唯一おもろいのは青春のゴズリングぅ!年々頭が縦に長なってて最高だしドゥッドゥッてフォーメーション組み出してダンシングしまくるところぶち上がる。

あと単純に恋しろよ!となる。どこまで人は無機質になれるか?じゃなくね。もう人類はセルライトなのか。一貫して女性のロマンスではなく自己実現を描く姿勢は分かるけど行き着く先に一人じゃ何にもならないで…家族は?大事なことが色々抜けている(抜いている)。奥浩哉フェミ発言は言葉の選択が良くなかったと感じるが(肯定は全くできない)それでも作り手としての作品の受け取り方に私も相違がない…“男性を必要としない自立した女性のための映画。”という部分は100パー違うなと思うけど、男vs女の構図は今更ノれないし、フェミニズムという主題に重きを置きすぎてバービーはバービーケンはケン、いやそれってもう何十年も前から描いていることと変わってなくないか。新しいようでやっぱり古い。

一番リアルと相違を感じたのは、ケンダムランドから奪還する際に一人のバービーがフォトショップのやり方分からない・ビットマップて何?とか言ってる場面での違和感。実際美大入学からデザイナーをやって15年、私が接した実際の女性の方々はフェミ云々の前に男なんかより強いし性別を気にした主張するよりも生きることに必死だと記憶しているし今も毎日会社でそう感じる。そもそも後半から“人間になりたい”とか母と娘問題に主軸がすり替わって人間て素晴らしい!になってて、は?となった。総じてしこりしか残らない暴力的な映画という印象。4点台つけてるやつらはこの映画を手元に置きたいのか?正気か。私ならディスクが手元にあったとしても燃やすわ。フェミ映画ならもっと選択肢あるし。

何より監督にインタビューした某批評家のセンスを何年も前から全く信用していないので(恐るべき傑作?!泣いた?!)鑑賞後予想通りの結果になった。映画をみる・語るセンスが無いのはじぶんで金を払わないから、常にみてやってます的な上から目線に毎度吐き気がする。試写会は批評家のためにあるわけじゃない、金払え
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