しぇんみん

遊星からの物体Xのしぇんみんのネタバレレビュー・内容・結末

遊星からの物体X(1982年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

まさに記憶に残る一本。

「ハウリング」に続くロブ・ボッティンのクリーチャーの造詣は今見ても秀逸。後の『グリード』や『トレマーズ』に多大な影響を及ぼしたと思われるクリーチャー描写は斬新の一言。

氷に閉ざされた密閉空間で"Thing"に襲われる恐怖。
そして、"Thing"に寄生された本人すら気付かない状況は、仲間であれ互いを疑心暗鬼に陥らせる。「血液検査」のシーンはまさにその具現化したものだ。

また、侵した生物の遺伝情報を自在に発現できる"Thing"が、今まで蓄積した情報を爆発させ、その正体を現すシーンは、体が震えるほどの恐怖(興奮?)を感じた。

最後まで侵された人間が判らないまま終わってしまい、観客に判断を委ねるラストは不快だが心地いい。

でも、一個の細胞からでも再生できる"Thing"を最後爆破してしまったのは、間違いではなかったかとも思うが。

ハナマル!!

2016/07/26
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