ひでやん

遊星からの物体Xのひでやんのレビュー・感想・評価

遊星からの物体X(1982年製作の映画)
3.9
南極大陸を舞台にアメリカ基地にいる12人の隊員たちが次々と地球外生物に同化されていくSFホラー。

犬を追いかけ銃を撃ちまくり手流弾を投げつけるオープニング。
なんじゃこりゃ。やり過ぎ!
もしかして、この犬ってヤバイんか…。
じわりじわりと言い知れぬ恐怖が迫ってくる。「それ」が姿を現した時、衝撃を受けた。

おぞましい造形、触手、粘液、そして頭パッカー。ん?なんだこのデジャブは?
どこで見たんだろう頭パッカー。

どこで見たんだろう頭パッカー。
なんで2回言うねん!
そうだ!「寄生獣」だ。
この映画の影響をめっさ受けてるよ。
寄生獣の元ネタは、これだね。

もし、「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木先生に、この映画、徐々に奇妙な生物を描いてもらったら…

ピッギピギ…ヌンマァー、
ズピピピ…スピーン!
ドロロロ…パッ…パギャアアア…
ヌンチョ…ヌンチョ…スピーン!
スピーンさっき言うた!ブチャチャ…
…てね、もう、楽しい楽しい擬音祭りじゃあ!

この手作り感、特殊メイク感がたまらなく好きだ。作り手側は気合いを入れ、愛情を入れ、一生懸命仕上げたことだろう。

謎の生物に次々と襲われていく恐怖。
犬、男、男、男、……、そして男…
女いねえ‼ヒロイン的な女がいねえ!
1カットすら映らない。
もう、むさっくるしい男祭りじゃあ!

謎の生物は犬や人間を取り込み同化する。バケモノの姿で襲うわけではない。
犬や人間に擬態する。
見た目は普通なので、誰が寄生されているのか分からないのがスリリングだった。
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