ひろぽん

漫才ギャングのひろぽんのレビュー・感想・評価

漫才ギャング(2010年製作の映画)
4.0
売れない漫才師がひょんなことから出会った不良とタッグを組み、漫才への情熱を取り戻していく物語。


佐藤隆太と上地雄輔の2人の漫才が俳優とは思えないほどレベルが高く自然で面白い。
最初から最後まで作品全体が長いコントのような作りで、所々にプロの笑いが散りばめられているのが良い!
品川祐が監督と脚本を担当しているからか、劇中の笑いの構成が品川庄司のコントそのもの!笑

なんでこんなに違和感ないんだろうってくらい佐藤隆太と上地雄輔の演技が凄いし、それに呼応するかのように芸人たちの演技も輝いてる。
宮川大輔、ロバート秋山、ピース綾部、千鳥大悟、ミサイルマン西代洋の5人が特に!

宮川大輔の素でやってるかのようなキャラや、大悟の硬派なチンピラキャラはよく似合ってるし演技も上手すぎる。中でも圧倒的な秋山の存在感は半端ない。“秋山竜次という男の個性”を最大限引き出してる。
小淵川がなぜマスターグレードのドムを好きなのかなーって思ったら、めっちゃ秋山に似ててそういう事かと思った🤣
笑いとは逆にシリアスな場面の“もとに戻せなくなっちゃうだろ!”と言うシーンは本当に名シーンで好き。

友情出演で成宮寛貴と金子ノブアキは豪華すぎるな!
石原さとみの絵に描いたような理想の彼女のようなキャラは可愛いし素敵だ。
キャスティング最高だし、一人一人の個性が存分に発揮されていて改めて品川祐の人望と面白さを感じた。

挿入歌で遊助の『俺なりのラブソング』めちゃくちゃ良かったし、Superflyのエンディングソング『Beep!!』は最高!!

龍平めっちゃ素直で良いキャラ!不良は有り余ってるエネルギーを喧嘩に向けるから問題だけど、やりたい事見つけて目標ができた時にそのエネルギーを努力に向けられるんだなと思った。
芸人さんが制作してるから、芸人の苦悩や葛藤などの描写がもの凄くリアルで説得力がある。
プロの芸人さんたちが出てるから、漫才だったり掛け合いなどが本当に面白い。

前フリとエンドロールの描写からすると龍平の相方は“佐山”か!

定期的に観たくなる面白い作品。


“楽勝だよ✌️”
ひろぽん

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